【SQLの基礎知識⑩】 データ問合せの基本
データベースからデータを読み出すことを問合せといいます。また、問合せのことをクエリや照会と呼ぶこともあります。問合せの実行にはSELECT文を用います。問合せはSQLの中で最も基本的な機能です。 問合せの基本はSELECT文 ここまででも、使用例で何度も使ってきましたが、問合せの実行にはSELECT文を用います。単純な問合せのSELECT文は、SELECT句とFROM句から構成されます。 書式 SELECT <列名1>,<列名2>,・・・ FROM <表名>; SELECT句は、SELECTキーワードと列名から構成され、FROM句はFROMキーワードと表名から構成されています。 SELECT句の列名は、どの列のデータを取り出すかを指定するものです。複数の列を取り出す場合には、列と列の区切りに「,」(カンマ)を使います。 FROM句の表名は、データが格納されている表をしてしています。複数の表を指定することも可能です。FROM句の指定についてはこちらを参照してください。 【SQLの基礎知識⑭】 表の指定(FROM句)と結合 SQLにおける表の指定と結合について解説します。具体的なSQL文を使って、まずはFROM句の記述について解説し、そのあとで複数の表の結合について解説します。いちれべ.comは、オラクル、MS-SQL、MS-Access で使用可能か一目でわかるサイトです。 ichilv.com 2020.05.16 すべての列の読み出し 問合せで、表のすべての列を読み出すこともできます。すべての列を取り出すときには、すべての列名をSELECT句に記述しても良いのですが、列名が増えると大変になります。このようなときには、「*」(アスタリスク)を使います。 書式 SELECT * FROM <表名> ; SELECT句に「*」を指定すると、FROM句で指定した表に定義されているすべての列が返されます。行の出力順序はRDBMS製品により異なりますが、表の内部での順序で返すものが多いようです。 ここでは、「学生名簿」表があるとして、この表のすべての列のデータを出力してみます。 SQL文 SELECT *...