WHERE句 : 解説
データに対して操作を行う際に、表中のすべてのデータではなく、条件に合致したものだけを操作したい場合があります。このようなときに使うのがWHERE句です。
WHEREキーワード後ろには、検索条件を指定します。このときにAND演算子、OR演算子を使うことで複数の検索条件を和または積で連結して指定することができます。
WHERE句 : 使用例
「試験結果」表から、得点が「70」より高い得点をとっている人を抽出するときは、次のようにWHERE句を指定します。
SQL文 SELECT * FROM 試験結果 WHERE 得点 > 70 ;
実行結果
名前 | 性別 | クラス | 得点 |
---|---|---|---|
山田太郎 | 男 | A | 92 |
斎藤洋子 | 女 | B | 83 |
高橋徹 | 男 | C | 85 |
山本綾子 | 女 | D | 83 |
表:試験結果
名前 | 性別 | クラス | 得点 |
---|---|---|---|
山田太郎 | 男 | A | 92 |
斎藤洋子 | 女 | B | 83 |
高橋徹 | 男 | C | 85 |
山本綾子 | 女 | D | 83 |
鈴木一郎 | 男 | D | 58 |
今度は得点が70より高く、しかも性別が男性のデータを検索してみます。このときには、2つの条件を指定するので、AND演算子を使って次のように記述します。
SQL文 SELECT * FROM 試験結果 WHERE 得点 > 70 AND 性別='男';
実行結果
名前 | 性別 | クラス | 得点 |
---|---|---|---|
山田太郎 | 男 | A | 92 |
高橋徹 | 男 | C | 85 |
結果では、両方の条件に合致したデータだけが抽出されています。
また、ORACLEで表を結合するときには、FROM句で表の結合条件を記述できないため。WHERE句に結合条件を記述します。MS-SQL ServerでもWHERE句に表の結合条件を記述することができますが、SQL文の見やすさを考えた場合には、FROM句に結合条件を記述することを推奨します。結合の詳細に関してはこちらの解説を参照してください。
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SQLにおける表の指定と結合について解説します。具体的なSQL文を使って、まずはFROM句の記述について解説し、そのあとで複数の表の結合について解説します。いちれべ.comは、オラクル、MS-SQL、MS-Access で使用可能か一目でわかるサイトです。
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