【俺甲2024秋】公式戦の展望と振り返り~北名古屋南高校
北名古屋南高校 硬式野球部 監督のかっちゃんです。いつも当ブログのぼやきを閲覧頂きありがとうございます。この秋の大会は、全国的に過去最大のエントリー数となりました。愛知も 1,022校と初の4桁のエントリー数を達成!久しぶりに1回戦からの登場となりそうです。俺甲ユーザー数の急上昇の原因は、噂によると X(旧Twitter)の広告が想定外に入り過ぎ?と言うことのようですが...
我が校に目を向けると、当校初のLR選手である坂田健太郎が引退後、初めてとなる公式戦。坂田がいないだけでも戦力ダウンは否めない上に、投手力が弱いため、まずは初戦突破を達成し、ベスト16まで残れれば...。
2024秋 北名古屋南高校 今大会の展望
2024秋 投手陣選考結果
冒頭にも触れたが、2年生世代のUR投手が思うように獲得できなかった、なおかつ入部も遅かったため、投手力がとても不安なチーム。その心配から例年より多めのベンチ入りを予定している。
24秋 | メンバ選考 | |||||
評価 | 球速 | 制球 | 球種 | 変計 | ||
① 田中(23-107) | A | 144 | 45.4 | 3 | 41.0 | ◎ |
新井(23-101) | B | 153 | 26.2 | 3 | 47.0 | × |
② 菊池(23-53) | A | 153 | 43.9 | 3 | 40.3 | ◎ |
③ 酒井(23-50) | B | 159 | 40.1 | 2 | 26.3 | ○ |
④ 後藤(23-52) | B | 142 | 41.2 | 3 | 39.9 | ○ |
⑤ 難波(23-169) | B | 143 | 43.4 | 3 | 34.5 | ▲ |
⑥ 小川(24-103) | A | 157 | 34.1 | 3 | 46.6 | ◎ |
⑦ 市川(24-101) | A | 141 | 26.8 | 2 | 61.4 | ◎ |
総合評価Aの4投手のベンチ入りは確定。残り4人のうちアンダースローの酒井、ナックルボーラー後藤のSR2名は、中継ぎ投手として期待。二刀流の難波は短いイニングの登板と外野の守備固めの両面で期待。新井に関しては練習試合で結果が残せなかったこともあり、今大会はベンチ外。以上、投手7名と多めのベンチ入りメンバーとなった。
2024秋 野手陣選考結果
キャプテンにショートの浅野、副キャプテンに上村捕手を指名し、新チーム初の公式戦に挑む。黄金世代の先輩達を押し退け、今回のメンバーの中で唯一公式戦スタメン経験がある戸張が攻撃の軸となる。
スタメン | ベンチ | ||||||||||||
守備 | 背番 | 打 | 走 | 守 | 選考 | 守備 | 背番 | 打 | 走 | 守 | 選考 | ||
1 石井(23-111) | 右 | 9 | B | B | D | ◎ | 難波(23-169) | 投外 | 1 | D | D | B | ▲ |
2 藤浪(23-135) | 二 | 4 | B | B | E | ◎ | 佐藤(23-149) | 三 | 5 | C | C | C | ○ |
3 岩田(23-096) | 中 | 8 | A | C | E | ◎ | 吉田(23-131) | 一 | 11 | B | E | C | ○ |
4 戸張(23-127) | 左 | 7 | A | B | D | ◎ | 上田(24-119) | 捕 | 12 | B | E | C | ○ |
5 岡野(24-128) | 一 | 3 | B | B | D | ◎ | |||||||
6 浅野(23-159) | 遊 | 2 | B | B | B | ◎ | |||||||
7 藤原(24-155) | 三 | 10 | B | C | D | ◎ | |||||||
8 上村 (23-119) | 捕 | 4 | C | D | A | ◎ |
2024秋 前年との戦力比較(背番号2~9の平均)
2024秋 今大会の展望
秋の大会はエラーが多く荒れやすい傾向にある。リアルの名古屋地区でも東邦高校が最終回に大量失点し短い秋となっている。当校においては Aシードに配置されたものの 軸となるエースが不在で 格下相手に足元を救われる可能性も充分にある。※以下の展望は、順当に勝ち進んだ場合の物語です。
4回戦 晋桜さん
ちょうど1年前の23年秋、ベスト8を賭け対戦し苦杯を舐めた相手。この大会で3位に入り、地区大会出場を目指していたこともあり、相当に悔しい思いをした。今回は4回戦で激突となる。
5回戦 煌龍館さん
去年の1年生大会で、7回コールドで負けた相手。その試合に出場したメンバーも数多く残っているだろう。対戦することになれば、この1年で成長した選手の姿を見せつけながら 7回コールド負けの借りをキッチリと返したい。
7回戦(勝てばベスト8)士林夜市さん
今年の春の大会で準々決勝で対戦し敗れている。今回リベンジしたいところだが、レーダーチャートを見れば一目瞭然。能力が高い方が必ず勝つ訳ではないゲームではあるが...汗
8回戦(準々決勝)春日井東 さん
2024秋 北名古屋南高校 試合結果
秋大は 9/4 開幕です。
1回戦 vs 8高校さん(FFFFF 1499?)
周知の通り今大会は 1回戦からのスタート。オールN選手のチームが相手とはいえ そこは負けたら終わりのトーナメント。どんな相手であろうが全力で戦うのが礼儀であり、我がチームの方針でもある。が、しかし...。
相手とのレベル差があり過ぎるため、本来代打要因のスラッガー吉田選手(2年131)を4番で起用。攻撃の柱である戸張(2年127)はベンチスタートで試合に臨んだ。
相手投手は、最速102km/hのN投手かつレベル1。1回裏のスコアボードにゼロが入ったとき、一瞬、自分の目を疑ったものの 結果的には6回コールド勝ち。オフェンス面では怖い思いをしたが、ディフェンス面では、きっちりと能力差が出た。
2回戦 vs DAIKINぎーた高校さん(ADDED 2061)
この試合の相手の事を あえてここでは書かなかったが、決して油断できない相手であることは戦前から予想していた。それに従いBランク校と対戦するイメージでオーダーや采配を設定。結果は見ての通りで、14安打で10得点とオフェンスはよく頑張った。問題はやはりディフェンス。初回に手痛い3ランホームランを浴び相手のペースで前半まで試合が進んでしまった。
潮目が変わったのは、相手の先発が降板し継投策にでた直後の5回表だった。2番手の田野投手を捉え逆転し、その後も小刻みに追加点をあげた。一方 我がチームは先発した田中が、6回1/3まで粘投。7回の途中から1年生_小川が快投。9回に1点は失ったがナイスリリーフ。2番手投手の出来が勝敗を左右する結果となった。
この試合は運よく逆転勝ちできたが、2番手投手から1点も奪えず敗北という試合内容もよくある負けパターン。ランナーを貯めてからの被ホームランだけは避けなければならない。
3回戦 vs ダウン高校さん(ABCCB 1927)
今年の春の愛知県大会3回戦で対戦し勝利したダウン高校さんと、再び 3回戦で顔を合わせる。(その試合はこちら)前回と今回は全く別のチーム。しっかりと相手の戦力を見極めた上で、試合に臨みたい。
そう簡単には勝たせてもらえない。相手の先発山口投手(2年54番)から良い形で先制できたものの、5回を2点に抑えられた。2番手&3番手は疲労投手であったが、思うように得点をあげることはできず1点差の辛勝。
4回戦以降も簡単に勝てない相手。打線に奮起してもらいたい。それにしてもじゃんけん弱いなぁ...(3連敗)
4回戦 vs 太田高校さん(ACCBB 1961)
戦前の予想は、ここで晋桜高校さんにリベンジするはずだったが実現せず、2022年夏の愛知大会でベスト8の実績がある太田高校さんが4回戦のお相手さんとなった。太田高校さんはベスト8を達成した直後の2022年秋以降 公式戦の出場がなく(休部?)、今年の春から復帰している。それもあってであろう 今大会は1年生中心のベンチ入りメンバーとなっている。能力値を見ると攻撃力では圧倒しているが、果たして結果は....?
打線がなかなか繋がらない。選手起用や打順を変えたり手は尽くしているが...。ただそれを1年生の小川投手がカバーしてくれている。小川は全4試合に登板し安定した活躍。防御率1.77から始まり、被HR率、奪三振率、与四死球率、WHIP...すべての数字において文句のつけようがない活躍。K/BBに至っては驚異の「20.00」をマークしている。ナイスリリーフの市川投手も1年生。制球力等まだまだ未熟ではあるが、小川と共に将来のエース候補で頼もしい存在。
明日の試合、大活躍の小川投手が疲労のため欠場の見込み。誰を先発にするかがポイントになりそう。1年生投手の活躍ばかりが目立つが、2年生投手の奮起に期待したい。
5回戦 vs 煌龍館高校さん(ABCCB 2065)
昨年・冬の借りを返す時が来た。屈辱の7回コールド負けから、約9か月半が経過。我が校は当時のスタメンの内5人が、明日の試合でもスタメン出場する。特に3番岩田・4番戸張は共に3タコ。その時味わった悔しさを今一度思い出し、明日は逆に3安打する気持ちで臨んで欲しい。
3倍返しとはならなかったがリベンジを達成できた。先発は今大会初登板の2年生菊池投手。練習試合では強豪校に安定した投球であったため、SRではあるものの自信を持って送り出した。が、しかし予想に反し試合は荒れた展開となった。試合を決めたのは、4番の戸張選手だった。1点ビハインドの8回、1死満塁から逆転となる2点タイムリー。戸張はホームランを含む2安打4打点2盗塁の活躍で冬の借りをキッチリと返した。
6回戦 vs 葛城高校さん(ABCBB 2029)
勝てば ベスト16の 6回戦のお相手は葛城高校さん。創部は2018年8月。我が校が同年7月なので、ほぼ同期と言っても良いだろう。野手陣は 長打力と走力は我が校がリード、それ以外は全くの互角。葛城さんの投手陣は 少なめの4名。右のエース・久保くん(23-100)と、サウスポー・佐藤くん(23-102)の2名が先発2枚看板。残る2名はリリーフで起用されている。葛城さんはこの6回戦がキャリアハイの戦績。即ちこの試合に勝てば初めてのベスト16となる。よって先発2枚看板二人とも、この試合に投入してくることも考えられるが...。
ここまでの戦いの中で1番安心して見られるゲームだった。先制・中押し・ダメ押しの理想的な試合展開で、当初の目標であったベスト16を達成。今大会絶好調の1年生右腕小川が先発し好投。リリーフした後藤は無失点。2人とも監督の期待に充分に応えてくれた。
次勝てばベスト8!明日以降は さらに厳しい戦いとなるが、ここまで来たらひとつでも多く勝ちあがりたい。
7回戦 vs 岡崎城西侍高校さん(ABBCB 2147)
戦前はこの7回戦で 士林夜市さんと戦う予想であったが、4回戦で敗退。そして、今年の夏の大会で負けた abcさんに完封勝ちで勝ち上がってきた 岡崎城西侍さんが7回戦の相手となった。ここまで来たら一戦必勝。油断せず全力で戦うのみ。
2回戦以降、登板が無かった田中が2度目の先発。ピンク色の顔してたので迷わず起用した結果、5回1失点で期待通りの投球内容。2番手は今大会初登板のアンダースロー酒井。こちらも4回を1失点で合格点。
オフェンスではクリンナップ3人合計で 2本のホームランを含む 8安打 5打点。2日続けて会心のゲームでキャリアハイタイの戦績となった。
次戦は休養日を挟み準々決勝。是が非でも勝利しキャリアハイのベスト4を達成したい。
準々決勝 vs KYOEI高校さん(ABBBB 2019)
春日井東 高校さんとの対戦は、今回も実現しなかった。総合力ではKYOEI高校さんを大きく上回っていたと思われるが、そのあたりが俺甲の難しさか....。
そのKYOEI高校さんと準々決勝で対戦。KYOEI高校さんとは、今年の春、7回戦で対戦しており、当校がコールド勝ちしている。その時とはメンバーも違う別のチームであるため、全く参考にはならないが、お相手さんは、リベンジに燃えているに違いない。気合いを入れて全力で迎え撃つ。
3点リードで迎えた最終回の守備。怒涛の4安打で一気に同点に追いつかれ、なおも1死2塁で足の速い相馬選手が代走に起用された。ここで小野選手がレフト前ヒットでサヨナラかと思われた。しかしこの回からレフト守備についた二刀流・難波の肩が、代走相馬選手の本塁への進塁を阻止!ここで故意四球による満塁策を選択。1死満塁の絶体絶命のサヨナラのピンチを2者連続で打ち取り、9回裏を同点で凌いだ。3点差を追いつかれた落胆と、1死満塁を凌いだ勢いが入り混じる中、直後の10回表は、既に4イニングリリーフの後藤投手が先頭打者。しかし代打が告げられることなく、そのまま打席に。結局10回表は無得点。その裏、スタミナ切れのまま続投の後藤投手が長・単打を浴び、我が校の秋はサヨナラ負けで幕を閉じた。ブルペンで田中や菊池の肩ができあがっていただけに不可解な投手起用だった。
ただ、8回9回の我が校の攻撃で1点でも追加できていれば、勝敗の行方は変わっていたはず。継投を悔やむよりも得点力を磨くことが、春までの課題として取り組むべきことだろう。
2024秋 北名古屋南高校 反省会
今大会 個人成績
野手
チーム1試合平均 | 11.8 | 1.4 | 7.0 | 8.3 | 1.8 | 4.0 | 3.9 | 1.5 | ||||
選手 | 打率 | 出塁率 | 打席 | 打数 | 安打 | HR | 打点 | 得点 | 犠打 | 四死 | 三振 | 盗塁 |
石井 優作 | .390 | .439 | 43 | 41 | 16 | 1 | 2 | 15 | 0 | 2 | 4 | 3 |
藤浪 碧斗 | .367 | .406 | 40 | 30 | 11 | 2 | 7 | 6 | 8 | 2 | 2 | 1 |
岩田 栄介 | .531 | .615 | 39 | 32 | 17 | 0 | 8 | 11 | 0 | 7 | 3 | 3 |
浅野 竜治 | .306 | .324 | 37 | 36 | 11 | 2 | 10 | 8 | 0 | 1 | 4 | 1 |
戸張 拓海 | .345 | .424 | 33 | 29 | 10 | 3 | 12 | 8 | 0 | 4 | 4 | 2 |
岡野 智也 | .321 | .387 | 31 | 28 | 9 | 0 | 5 | 4 | 0 | 3 | 3 | 1 |
上田 弘太郎 | .375 | .444 | 27 | 24 | 9 | 2 | 6 | 5 | 0 | 3 | 1 | 0 |
佐藤 雄太 | .133 | .278 | 22 | 15 | 2 | 1 | 2 | 3 | 4 | 3 | 0 | 0 |
小川 涼平 | .214 | .267 | 17 | 14 | 3 | 0 | 1 | 1 | 2 | 1 | 3 | 0 |
藤原 孝樹 | .167 | .231 | 13 | 12 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 |
吉田 雄太 | .250 | .455 | 11 | 8 | 2 | 0 | 0 | 3 | 0 | 3 | 1 | 1 |
上村 涼平 | .000 | .222 | 9 | 7 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 2 | 2 | 0 |
田中 謙信 | .200 | .200 | 5 | 5 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
後藤 広大 | .200 | .200 | 5 | 5 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
市川 航大 | .000 | .000 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
酒井 利樹 | .000 | .000 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
菊池 優一 | .000 | .000 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
チーム計 | .321 | .388 | 339 | 293 | 94 | 11 | 56 | 66 | 14 | 32 | 31 | 12 |
投手
評価項目 | 小川 | 田中 | 後藤 | 市川 | 酒井 | 菊池 | チーム計 |
試合数 | 6 | 3 | 3 | 2 | 1 | 1 | 8 |
投球回 | 31 | 12 | 10 | 7 1/3 | 4 | 4 | 68 1/3 |
防御率 | 2.32 | 3.75 | 4.50 | 6.14 | 0.00 | 6.75 | 3.43 |
失点率 | 3.20 | 3.75 | 4.50 | 6.14 | 2.25 | 9.00 | 4.09 |
奪三振率 | 7.0 | 8.3 | 6.3 | 7.4 | 2.3 | 13.5 | 7.2 |
与四死球率 | 1.2 | 3.0 | 1.8 | 1.2 | 4.5 | 0.0 | 1.7 |
K/BB | 6.00 | 2.75 | 3.50 | 6.00 | 0.50 | - | 4.23 |
WHIP | 0.81 | 1.00 | 1.70 | 1.50 | 1.25 | 1.50 | 1.11 |
被HR率 | 0.6 | 1.5 | 0.9 | 2.5 | 0.0 | 0.0 | 0.9 |
球数 | 389 | 179 | 173 | 100 | 62 | 65 | 968 |
自責点 | 8 | 5 | 5 | 5 | 0 | 3 | 26 |
失点 | 11 | 5 | 5 | 5 | 1 | 4 | 31 |
与四死 | 4 | 4 | 2 | 1 | 2 | 0 | 13 |
被本塁打 | 2 | 2 | 1 | 2 | 0 | 0 | 7 |
被安打 | 21 | 8 | 15 | 10 | 3 | 6 | 63 |
奪三振 | 24 | 11 | 7 | 6 | 1 | 6 | 55 |
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