新型コロナウイルスとの戦いの記録(実体験談)

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新型コロナウイルスとの戦いの記録(実体験談)

新型コロナウイルスとの戦いの履歴

2021/5/25(火)

 妙に咳が出るな....というのが、今思えば初期症状だった。

この時は、自分がコロナに感染しているなんて全く想像していなかった。

2021/5/27(木)

 明らかに身体の異変を感じたのが、この日の午後で、寒気や関節の痛みだった。立ってるだけで倦怠感を感じた。会社から家に帰り、熱を測ったら37.1℃と微熱だったため、その日はそのまま眠った。

これは風邪ひいたかな?って思いと、もしかしてコロナ?って思いが交錯した。

2021/5/28(金)

 微熱と倦怠感があったため、大事をとって会社を休んだ。風邪ではなく、コロナに感染しているとヤバいので、近くの街医者へ行った。電話で診察を予約後、クルマで近所の病院まで行き、クルマの中で看護師による診察が行われた。その病院では、PCR検査ができないため、抗原検査を実施した。紐のような物体を鼻の孔に自ら突っ込みグリグリする検査だった。10分も待たないうちにクルマから呼ばれた。従業員専用出入口付近に特設された診察場所に、背もたれのない椅子が用意されており、腰掛けさせられた。そこに医師が現れ、検査の結果「陽性」と告げられた。医師に肺の音を聴いてもらい、薬だけ受け取り、あとは保健所の管轄の扱いとなった。保健所からすぐに電話があり、5月の中旬くらいからの行動を根掘り葉掘り聞かれた。また、自分以外の家族全員がPCR検査を受けることになった。

家族は?会社の同僚は?移していないか心配だった。

2021/5/29(土)

 相変わらず微熱と倦怠感が継続していた。保健所からコロナ感染軽症・無症状者が収容されるホテル療養を推奨されたため、翌・日曜日からホテル(東横イン名古屋名駅南)に隔離されることになった。自分を除く家族全員のPCR検査はこの日実施された。(PCR検査の結果は、全員「陰性」)

妻と私は、毎日同じベッドで寝てるのだが、どうして私だけが感染したかは謎のままだった。

2021/5/30(日)

 15時30分頃、自宅マンションに送迎専用のタクシーが到着した。運転席と後ろの座席は、ビニールシートで厳重に区切られてはいたものの、運転手も嫌な仕事だろうなと思いながら、ホテルへと向かった。入所書類にサインをして、すぐに部屋に籠った。入所前にシャワーを浴びたのが良くなかったのか、今まで以上に強い倦怠感や頭痛を感じ、体温が38.5℃に急激に上がった。今までは微熱だったため、処方されていた薬には手を付けていなかったが、流石に解熱剤(カロナール)を飲んだ。すると、数時間して体温も下がり、頭痛も治まった。

この日から、本格的に新型コロナウイルスとの戦いが始まった。

新型コロナウイルス感染による症状のまとめ

 新型コロナウイルスの症状をまとめると以下の通り。

2021関節痛熱(℃)頭痛倦怠感味覚嗅覚体力(%)
5/25      100
5/26      100
5/27あり微(37.1)   80
5/28あり微(37.2)   70
5/29あり微(37.3)   70
5/30 あり高(38.5)する  40
5/31 あり高(38.9)する  20
6/1 あり高(38.8)するしないしない20
6/2 あり高(38.9)するしないしない20
6/3 あり高(39.0)する しない20
6/4 あり高(38.3)する  20
6/5 あり高(38.5)する  40
6/6 あり微(36.9   50
6/7      60
6/8      70
6/9      70
6/10      70
6/11       75
6/12       75
6/13       75
6/14       80

新型コロナウイルス感染時に服用した薬

 カロナール200という名の解熱剤(メジャーな薬のようです)

 38℃以上の熱が出たら、このカロナールを2錠、必ず飲んだ。約2時間後に熱が下がり、頭痛が治まった。飲んでから4~5時間くらいで効果がなくなるので、薬の効果は2~3時間程度だった。使用上の注意として、6時間おきにしか飲めないため、

  • 熱が上がる・頭痛 → 薬を飲む → 熱が下がる

の繰り返しだった。

最初に行った病院で、カロナールは数日分しか処方されなかったため、同じ病院に相談したところ、追加で40回分を調達できた。ちなみに追加分は無料。

ビジネスホテルでの隔離生活

体温・血中酸素飽和度の定時測定

  •  7:30
  • 11:30
  • 17:30
  • 21:00

 入所時に貸与される体温計とパルスオキシメーターを使って、毎日計4回、体温と血中酸素飽和度(SpO2)を測定し、専用WEBサイトへ入力が義務化されていた。入力を忘れると事務局から各部屋に電話がかかり、安否確認をする仕組みだ。

専用WEBサイトへの入力方法がわかりにくく、入力欄が小さいので、年配者には正直キツイと思う。

 入力結果の照会画面のスクショ。血中酸素飽和度と体温の折れ線グラフ。約6日間、コロナウイルスと戦ったことが、見てとれる。

血中酸素飽和度の乱高下

パルスオキシメーター

 パルスオキシメーターの扱い方が意外に厄介だった。使い方そのものは、電源投入し指を突っ込むだけの単純なもの。爪を上部に当てる感じで、指の腹を浮かせると計測しやすいらしい。
 厄介だったのは、そのことではなく「数値の上げ下げ?」ができることだった。血中酸素飽和度は、一般的に「97以上が正常」と言われている。ホテルに勤務されている看護師さんは「95以上を正常」と判定していたようだった。毎日数値入力している専用WEBサイトでも、95以上が正常のような表示になっていた。よって最初のうちは、とにかく「95以上」を目指し、色んな指を突っ込んでみては再計測を繰り返した。すると93→94→95という感じで上がったので最大値の95を報告していた。
 高熱が続くに連れて、指を入れてすぐは92くらいが表示されるようになっていった。酷い時は89なんてこともあった。そのうちに何度計測し直しても95に届かなくなった。94で報告を何回かしたところで、看護師さんが部屋に来てくれた。その時教わったのが、深呼吸すると数値が上がる!?ということだった。
 それ以降は頑張って95になるまで深呼吸を何度も繰り返した。これが正しいの計測方法なのか?甚だ疑問ではあった。ただ、深呼吸をすると息苦しさを感じるようになっていたため不安もあった。しかし、その息苦しさも日を追うごとに和らいでいき、数値も96が出るようになったため、その不安は安心に変わった。

食事

冷蔵庫が小さいので、2Lの水は1本分しか入らない。500mlのペットボトルのスポーツドリンクを持ち込むのがおすすめ。

 朝はパン。昼と夜は、お弁当だった。
 (名古屋じゃ有名な八百彦本店のお弁当)

 2Lのペットボトルのミネラルウォーターが、各フロアのエレベーター付近に置いてあり自由に飲める。

朝食

 毎朝コモパン2個。前日の夜のお弁当と一緒に、配給された。(毎日同じようなパンなので、2日分の写真しか撮影してない。)

正直、高熱で朝からパンを食べるのはシンドイ。みかんや桃のゼリーがあると食べやすくて非常に助かる。

昼食

天丼や鴨丼など、結構、脂っこい弁当が多かった。

夕食

身体がダルかったので、すべて撮影できんかった。こんなこと言うと怒られそうだけど、まあまあ高級弁当ではあるが、正直飽きる。

風呂・衣類

 風呂・トイレ一体の一般的なユニットバス。しかし元気が出ないと風呂に入る気力が起こらない。11日間ホテルにいて風呂は2回しか利用しなかった。

シャンプー・ボディソープ・タオル類は持っていったほうが良いね。

それと熱が出ると汗をかくので、Tシャツはあった方がいいですね。

新型コロナウイルスの後遺症

2021/6/7週

 6/7にはすっかり熱が下がり、6/9にはホテルや保健所の管轄を外れ、自由に外出可能となった。PCR検査をして陰性って訳じゃないけど自由になった。正直、適当なもんだな…と思った。しかし、6/9時点で体力は100%回復しておらず、ふらついた感覚が残ったままだった。ホテルに隔離中は偏った食事だったため、やたらと麺類が食べたかった。よって、退所日の6/9は「そうめん」を食べた。最高に美味しかった。さらに週末には、念願だった「味噌ラーメン」を食べた。これもまた最高に幸せだった。味噌ラーメンを食べた時点で、体力的に回復した実感があったし、息がしづらいとかの症状もなかった。
 ただ、退所後はベッドに横になりテレビを見たりスマホを弄るばかりで、食事とトイレ以外は起き上がることが皆無だったため、体力的な不安はあった。
 そして翌週14日から会社に復帰。通常通りの8時間勤務が始まる。

2021/6/14週

 コロナ明け初通勤での違和感が、歩くだけでうっすらと身体全体に汗をかくことだった。その時点でまだ本調子ではないことを実感した。私の職場は、最寄り駅から徒歩で10分弱の場所にある。たかだか10分歩いただけで、軽く汗をかき、若干疲れた感覚があった。さらに仕事中、少し頭を使っただけで、すぐに疲弊してしまう症状が出た。少し休めば回復するのだが、基本的に元気が出ない。衝撃だったのは、階段を昇った時だった。1Fから3Fに普通に上がっただけで、はぁはぁぜぃぜぃ。明らかに肺機能が弱ってることを実感した。毎週金曜日に同僚とテニスをしているが、とても参加出来る状態ではなかった。来週は参加したい気持ちが強いが、無理かも…という不安しかない。
 後遺症と直接関係ないが、階段を降りる時、膝の筋力の低下を実感した。自分の全体重が片膝に乗るため、耐えきれなかった。手すりに摑まったため転倒せずに済んだが、足腰の筋力も相当落ちていた。

2021/6/21週

 階段を1Fから3Fまで上がった時の疲労感は、先週とは少し違った。はぁはぁぜぃぜぃから、はぁ…はぁ…くらいに治まった。10分歩いただけでは汗はほとんど出ないし、頭を使った仕事でも疲労感はほぼゼロ。明らかに先週よりは良くなっている実感がある。

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