【ガンダム】 第1話 ガンダム大地に立つ!!
宇宙世紀0079。ジオン公国の独立戦争で劣勢に陥った地球連邦軍は、新鋭モビルスーツの開発と運用テストを”サイド7”で行っていた。それを察知したジオン公国のシャア・アズナブル少佐は偵察を差し向ける。その中の1人が軍功を焦り砲撃を開始。戦火に巻き込まれたアムロ・レイは、モビルスーツ”ガンダム”に乗り込む!
1979/04/6 (金) 放送
【ガンダム】 第1話レビュー
私が初めてガンダムのアニメを見たのは、小学校高学年のとき。劇場版3部作すべて、名古屋駅の映画館で見た記憶がある。それから35年以上経過し改めて見てみて、ブライト・ノアの年齢設定が19歳だったことに驚いている。彼は30代の設定でも違和感はない。
第1話 はじまりのステージは、サイド7よ
フラウ・ボウの母らがホワイトベースに逃げ込む際ザクの爆撃を受け死亡。アムロは、その敵を討たんとし、ガンダムに乗り込みザクと対峙。初めての操縦に武器がうまく扱えず、ザクの顎の部分のパーツを掴み、引きちぎった様を見たもう1機のザクの乗組員が放った一言
「あれが連邦軍のモビルスーツの威力なのかっ!」
は、第1話の中で特に印象深い。その直後に、逃げようとするザクをライフサーベルで仕留めるものの、ザクの爆発によって開いた穴から、アムロの父が宇宙に投げ出される。第1話、作戦が失敗に終わったときのシャアのひと言
認めたくないものだな、自分自身の若さゆえの過ちというものを
は名言となっている。
【ガンダム】 第2話 ガンダム破壊命令
避難民たちを受け入れた軍艦ホワイトベースでは、大半の正規軍人たちが死傷し、生き残った少年少女たちが協力して、コロニー脱出の準備を進めていた。一方のシャア少佐は、地球連邦のモビルスーツの機密を求めて自らサイド7内部に潜入していた。その姿を見咎められた少女セイラ・マスに妹の面影を見たシャアは驚愕するが...
1979/04/13 (金) 放送
【ガンダム】 第2話 レビュー
サイド7から宇宙へ出るぞ!
負傷者が苦しんでいるのを横目に、自分勝手な発言をしたカイに対しカッとなり、カイの頬を平手打ちした後に放ったセイラのこの一言は、Sタイプの男性には堪らないセリフに違いない。
それでも男ですか!?軟弱者!
シャアとセイラの偶然の再会の1回目が、この第2話である。バギーで偵察中のセイラは、サイド7に侵入したジオンの侵入者を発見し銃を突きつけた。侵入者が、ヘルメットとマスクを外し、顔をあげた瞬間にセイラは兄であると確信し、セイラが動揺している隙をついて、シャアは妹セイラの銃を一蹴。サイド7から華麗に脱出した。ムサイに戻り、シャアザクで出撃する時に放った一言が、
魅せてもらおうか!連邦軍のモビルスーツの性能とやらを・・・
はじめて、アムロとシャアがモビルスーツで戦うが、ザクを1撃で沈めた火力にシャアは驚愕しながら一時退散した。初めてのモビルスーツ戦を終えブリッジに戻ったアムロには、ブライトから、意味不明な厳しい言葉が待ち受けていた。
ガンダムの性能を当てにし過ぎる。甘ったれるな!ガンダムを任されたからには、貴様はパイロットなのだ。やれなければ今からでもサイド7に帰るんだな!
(ブライトに詰め寄るフラウ・ボウを制止し)やれるとは言えない。けど、やるしかないんだ。
この辺のやりとりがガンダムらしさというか他のアニメと違うところで、心に刻まれる作品である由縁かと思う。今思うとガンダムを通じて「社会に出ると理不尽なことが沢山ある」ということを教えてくれた気がする。あえて言いたくはないが、言うべきことを言うブライトらしさも見逃せない。
ホワイトベースが地球連邦軍の最前線基地があるルナツーへと向かうところで、第2話終了。
【ガンダム】 第3話 敵の補給艦を叩け!
新型モビルスーツの機密入手をあきらめないシャア少佐は、パプア補給艦から増援物資を受け取ろうとしていた。だが、ホワイトベースの士官候補生ブライト・ノアは、その瞬間こそが反撃のチャンスだと判断し、ガンダムとコア・ファイターを出撃。素人とは思えぬ的確な操縦で、アムロは奇襲攻撃を成功へと導いていく。
1979/04/20 (金) 放送
【ガンダム】 第3話 レビュー
サイド7からルナツーへ向かうぞ
ブライトによって奇襲攻撃を決断したように予告されているが、敵が補給している間に攻撃する戦略は、ミライによって立案され、実際には乗組員たちの多数決で決定している。そして、第3話にして、2度目のシャアザクとガンダムとの戦い。
モビルスーツの性能の違いが、戦力の決定的差ではないことを・・・
教えてやるッ!
シャアは、補給を受けるムサイを援護しながらの戦いであったため、第3話ではアムロとガチで戦うシーンは短い。ハヤトとカイのコンビがガンタンクで発進するシーンでは、誰も操縦していない補給中のザク2機に命中しないというシーンには疑問が残る(笑) 補給艦を撃破しミライが発案した戦略が無事成功に終わり、アムロがブリッジに戻ったところで、またしても嫌われ者のブライト節が炸裂。リュウのガサツな性格もよく描かれている。
【ガンダム】 第4話 ルナツー脱出作戦
ルナツー内へ到着したホワイトベース。だが、ブライトやアムロたちを待っていたのは、ワッケイン司令による厳罰措置であった。連邦軍の最重要機密に触れた少年たちは牢獄へと幽閉され、ガンダムや他の新兵器も封印されてしまう。一方、シャア少佐は部下とノーマルスーツでルナツーへ潜入する作戦を決行しようとしていた。
1979/04/27(金) 放送
【ガンダム】 第4話 レビュー
第4話では、ルナツーを出て、地球へ向かいます。
(サイド7→ルナツー→地球)
ルナツーの地球連邦ワッケイン司令と、ザビ家の長男ギレン総帥は、部下からの人望がない上に、顔も性格もよく似ていると思うのは私だけだろうか。この回の中で、教育型コンピュータという言葉が出てくる。今で言うAIのことだと思うが、35年以上前にアニメで描かれていたことが現実になっているところが、今見返して改めて驚くべき点だ。
前回、前々回に続きアムロのガンダムとシャアザクとの戦いが見ることができる。
この第4話の冒頭と最後で、大切な人を想うシーンがある。冒頭では、第2話でシャアが出会った女性は、実はアルテイシアではないか?と空想したり、最後では、ホワイトベース初代艦長であるパオロ・カシアスの宇宙葬のとき、アムロが父親の所在を心配する。複雑な人間模様を描くアニメでもあることを序盤で再認識できる。
【ガンダム】 第5話 大気圏突入
ホワイトベースは南米の連邦軍本部ジャブローを目指すべく、地球への大気圏突入を敢行しようとしていた。そんなホワイトベースに、シャア少佐が攻撃を仕掛けてきた。戦闘は長引き、敵味方ともに帰還不能なポイントへと追いこんでいく…。ついに溶解して空中分解を遂げるザク。ガンダムも同じ運命をたどるのか?
1979/05/04(金) 放送
【ガンダム】 第5話 レビュー
宇宙から地球へ!ジオン軍の拠点であるジャブローに誘導された。
(サイド7→ルナツー→地球[北アメリカ])
大気圏突破の直前という短い時間の間に、モビルスーツ戦を挑んだシャア。アムロは敵のザクを深追いしすぎたため、ホワイトベースに帰還できないものの、ガンダムは大気圏突破の機能を備えていたため、無事地球に降り立つ。第2話からこの第5話まで4話連続でガンダム対シャアザクの対決を楽しむことができる。シャアの巧みな戦略によりジオンの拠点であるジャブローにおびき出されたホワイトベースは、ザビ家の末っ子で愛されキャラであるガルマ大佐率いるガウ攻撃空母の攻撃に遭うところで、第5話終了。
【ガンダム】 第6話 ガルマ出撃す
大気圏を突破したホワイトベースにザビ家の末子ガルマ・ザビが指揮するガウ攻撃空母と戦闘機ドップの編隊が襲いかかってきた。さらに地上からは戦車マゼラアタックが砲撃を仕掛けてくる。アムロをガンタンクからガンダムに乗り換えさせたブライトは、この巧妙な敵包囲網からの突破を図ろうと考えるが…。
1979/05/11(金) 放送
【ガンダム】 第6話 レビュー
サイド7→ルナツー→地球[北アメリカ]
シャアとガルマは士官学校以来再会した。相変わらずシャアはガルマに対して悪態を放つ。第6話では第1話以来、アムロとシャアの戦いがない。この回のアムロは、ブライトや同僚であるハヤトたちとの考え方が一致しないことや、周囲からの過度な期待に苛々が溜まり、捨て身で我武者羅に戦う。ホワイトベースに戻るとすぐに、精神的かつ肉体的疲れから、ふさぎ込んでしまう。終盤にシャアのシャワーシーンがあるが、男の自分としてはあまり興味はないが、女性ファンにとっては、堪らない?シーンだろう。
【ガンダム】 第7話 コアファイター脱出せよ
ホワイトベースは、コア・ファイターを弾道軌道に乗せて射出し、敵陣を飛び越すことで連邦軍本部との直接連絡をつけようとしていた。そんな中、避難民が暴動を起こすが、自分のやるべきことをするためにアムロは格納庫へ向かう。猛スピードで射出されたコア・ファイターを察知したシャアは、コムサイで迎撃に出るが…。
1979/05/18(金) 放送
【ガンダム】 第7話 レビュー
サイド7→ルナツー→地球[北アメリカ]
現代社会では、上司が部下を殴った場合、パワハラ扱いとなりとても問題視される。この回では、度重なるカイの嫌味発言に、ブライトが耐え切れず、カイを一発殴ってしまう。それでおとなしくなり、ブライトの言うことを聞くようになるところが、昭和の物語である。令和の人たちにそれをすると余計に反発し、まったく逆効果なのだが...
第7話では、アムロはセイラたちのおだてに乗せられ、獅子奮迅の活躍を余儀なくされる。
あなたには才能があるわ
挙句の果てに、重力と戦いながら、シャアザクと戦うという二刀流をやってのける。7話にして5度目のシャアとの対決。これだけシャアと戦わせておき、しばらくシャアとの対決を封印することで、次にシャアが出たときの高揚感を生むところが巧みなやり方である。